関係者の名前を丸で囲んで線を引いただけでは、誰に何を相談すればよいかが分かりません。関係者マップでは、主体の役割と線の意味を一緒に決めます。 資料を渡す関係、判断を求める関係、作業を依頼する関係を区別すると、連絡や合意の漏れを点検できます。
この記事は、一つの案件を進めるための関係を整理します。常設の指揮命令を示す組織図、期間と体制をまとめるプロジェクト計画書とは目的を分けて使います。
Roneoのスライドテンプレート
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描く前に案件の境界を決める
「新しい予約窓口の試行」のように、何についての関係かを一文にします。同じ部署でも、販売の案件と運用の案件では役割が変わります。関係者一覧は、部署名、案件での役割、受け取るもの、渡すもの、確認相手の順で作ります。
主体の粒度もそろえます。部門と個人を混ぜる必要がある場合は、「運用部・確認担当」のように所属と役割を併記します。外部委託先や利用者を載せるときは、社内の指揮命令とは別の関係として描き、組織の境界を枠で示します。
3つの実図解を使い分ける
見本は架空企業の設定です。人数や責任の割り当てをそのまま自社へ当てはめず、図のつながり方を参考にします。
1.役割表と関係図を対応させる
AOBA-388は上段に作業別の役割分担、下段に指揮命令と社外の受渡しを配置しています。実線と破線で関係が違うことを表せる見本です。上段と下段に同じ部署名が出ても、役割表は導入作業、関係図は企業全体というように対象範囲が異なります。自分の資料では対象を明記し、同じ関係だと誤読させないようにします。

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この図解のZIPを無料で受け取る →2.本部から現場への提供と戻りを示す
AOBA-533は本部と3拠点を左右に置き、基準の提供と、試行結果・月次指標の戻りを描いています。上から下への指示だけでは終わらない関係に向きます。図中の兼務8名は全体240名の内数です。関係ごとの人数を足して総人数を作る使い方には向きません。

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この図解のZIPを無料で受け取る →3.承認の往復を時間と合わせる
AOBA-136は3つの会議体にレーンを分け、提案、審査、差戻しの経路を週の時間軸に置いています。誰が関与するかに加えて、どこで待つかを説明したいときの補助図です。単なる関係者一覧ではないため、全体マップを一枚作った後、合意が難しい経路だけを詳しくする使い方ができます。

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この図解のZIPを無料で受け取る →記入例:予約窓口の試行で合意相手を洗い出す
架空の「こもれび施設」が、電話予約の一部をWeb受付へ移す案を検討している設定です。試行は一施設・4週間。対象は予約の受付と確認に限り、料金変更は含めません。これは独自の説明例で、見本に載る企業や数値とは別です。
| 主体 | 案件での役割 | 受け取るもの | 渡すもの |
|---|---|---|---|
| 受付担当 | 申込内容の確認 | 申込情報 | 確定連絡、例外の報告 |
| 施設責任者 | 試行継続の判断 | 週次の集計と困りごと | 継続・修正の判断 |
| 情報担当 | 受付フォームの設定 | 必要項目、変更依頼 | 設定内容、変更履歴 |
| 外部制作会社 | 合意範囲の画面修正 | 仕様と確認結果 | 修正した画面 |
| 利用者 | 予約の申込み | 受付案内 | 希望日時、必要情報 |
図では、利用者から受付担当へ「申込み」、受付担当から利用者へ「確定連絡」を別の矢印で描きます。双方向の線一本にまとめると、往復で内容が違うことが消えるためです。施設責任者への線は「週次報告」、戻る線は「継続判断」とします。
情報担当と制作会社の間には「修正依頼」と「修正結果」を置きます。制作会社から利用者への線は、実際に連絡を担当する合意がなければ足しません。図をきれいにつなげるために、まだ存在しない関係を作らないようにします。
線の凡例を3種類までに絞る
この例では実線を情報・成果物の受渡し、太い線を判断依頼、破線を未合意の関係とします。これはこの記事の作図ルールで、共通規格を主張するものではありません。図の下に凡例を書き、線には「報告」「相談」だけでなく、何を渡すのかを短く添えます。
線が交差して追えないときは、受渡しの多い主体を中央へ寄せ、利用者、社内、社外を区画に分けます。組織で上位の人を必ず図の上へ置く必要はありません。上下が指揮命令に見える場合は、見出しに「案件の受渡し関係」と書き、正式な組織図とは分けます。
関与が不明な相手は、削除せず「確認待ち」として別枠に置きます。本人への確認なしに賛成・反対や影響力を決めつけず、確認した役割と未確認の仮説を区別します。連絡先などの個人情報は、共有範囲に応じて別の管理表へ分けます。
会議でマップを点検する
確認は主体ごとに行います。「この資料を受け取れるか」「判断を戻す権限があるか」「不在時の窓口は誰か」をたどると、線の欠落を見つけやすくなります。名前が載っているだけで了承済みとは扱わず、合意日と確認担当を編集用の記録に残します。
マップの更新時は、線を増やすだけでなく終わった関係も見直します。試行後に制作会社の支援が終了するなら、運用時の窓口へ線を移し、旧版と新しい版の適用日を分けます。会議の日程まで管理したい場合は、承認経路だけを工程図へ展開します。
作図用の一覧には、線ごとの確認日を追加しておくと更新しやすくなります。担当変更があった場合は名前だけを置き換えず、受け渡す内容と判断権限も再確認します。担当が未定の線には部署だけを仮置きし、確定した窓口と区別できる表示を残します。
Claudeに渡す指示文
役割と受渡しの見本ZIPを受け取るときは、一覧と凡例を添えます。
一施設で4週間行う予約受付試行の関係者マップ案を作る。
主体:受付担当、施設責任者、情報担当、外部制作会社、利用者。
範囲:申込み受付と確認。料金変更は対象外。
各主体の役割と、渡す情報・成果物を表にしてください。
その後、矢印の始点、終点、受渡す内容を列挙してください。
往路と復路の内容が違う場合は線を分けてください。
社内外の境界を示し、未合意の関係は破線にしてください。
権限、人数、賛否を推測で補わないでください。
完成前の確認
- 誰についての図か、粒度と対象案件がそろっているか。
- すべての線に意味と方向があるか。
- 指揮命令と社外への依頼を混ぜていないか。
- 未合意の役割を確定したように見せていないか。
- 試行後の窓口と更新担当が決まっているか。

テンプレートは、Claudeで再現するためのプロンプトZIPで提供します。完成したPowerPointファイルの配布ではありません。