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資料づくりのガイド

ロジックツリーの作り方|原因・数値・打ち手を混ぜない図解と記入例

ロジックツリーの作り方|原因・数値・打ち手を混ぜない図解と記入例:実際のスライドテンプレート

ロジックツリーは、問いや数値を枝に分け、考える対象を整理する図です。ただ箱を階層状に並べても、親子の関係が説明できなければ分析には使えません。この記事では、作業時間の分解を例に、原因の仮説と数値の内訳、打ち手を分けて組み立てる方法を紹介します。

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ロジックツリーは、枝を増やす前に問いを固定する

最初の箱に「売上」だけを置くと、内訳を知りたいのか、未達の原因を知りたいのか、増やす方法を考えたいのかが曖昧です。「今月の売上は何から成り立つか」「なぜ計画に届かなかったか」のように、図で答える問いを決めます。

次に、枝を分けるルールを決めます。売上の内訳を地域で分けるなら、同じ階層は地域で統一します。「国内」「海外」「新商品」を同じ階層にすると、新商品の売上が国内・海外と重なります。地域別の後に商品別へ分けるなど、階層を変えて扱います。

箱を増やすほど優れた分析になるわけではありません。データを確認できる粒度、担当が行動を決められる粒度で止め、分からない枝は調べる対象として残します。

3種類の分解を使い分ける

分解の種類 親子の関係 例 確認方法
数値の分解 子の加算・乗算で親を計算できる 総工数=件数×1件の時間 式と単位を検算する
原因の仮説 親の問題を説明する可能性がある 時間が長い→二重入力があるか 記録や観察で確かめる
打ち手の分解 親の目標を実現する方法を分ける 二重入力を減らす→統合・連携 効果と実行条件を評価する

原因の枝に「システムを導入する」を置くと、問いが途中で原因から対策へ変わります。まず「なぜ長いか」を確認し、その後に「どう減らすか」を別の図か区画に置きます。

重複や抜けを確認する考え方は役に立ちますが、現実の原因には相互作用があります。すべての原因を独立した足し算にできるとは限りません。数値の内訳と、因果の仮説を同じルールで扱わないことが大切です。

分解と検証に使う3つの図解テンプレート

以下は架空業務の見本です。3つ目はツリーそのものではなく、原因仮説を検証と打ち手へ渡すための対応表です。

1.総量を式に分け、打ち手は別区画へ置く

AOBA-314は、月600時間を「400件×90分÷60」に分解し、工程ごとの時間を並べます。右側には統合・連携・点検の打ち手を置き、数値の説明と対策の説明を分けています。

月間工数を件数と作業時間で分解し、工程別の内訳と改善方針を並べた図
総量を式で分解する。月間工数を件数と作業時間で分解し、工程別の内訳と改善方針を並べた図。見本を詳しく見る ↗

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この型では、件数、1件の時間、単位、工程の内訳を用意します。件数と時間を同じ階層に並べても、足すのか掛けるのか分からなければ意味が通りません。演算子を明示し、分から時間へ換算する場合は60で割る処理も残します。

件数が工程によって異なる業務は注意が必要です。すべての申請が全工程を通らないなら、「全件数×各工程の平均時間」で一律に計算せず、工程ごとの対象件数から合計します。

2.加算で閉じる階層を作り、優先候補を探す

AOBA-108は、1件90分を申請側・購買側・承認受領側へ分け、さらに工程へ分解したツリーです。工程ごとの現状と目標を示し、削減余力が大きい箇所を右側で整理しています。

購買申請1件の作業時間を2階層で分解し、現状と目標を並べたロジックツリー
階層と内訳をそろえる。購買申請1件の作業時間を2階層で分解し、現状と目標を並べたロジックツリー。見本を詳しく見る ↗

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親の値と子の合計が一致することが出発点です。工程を漏らしたり、確認作業を複数の枝へ二重に入れたりしていないかを確かめます。「その他」を置いた場合も、何を含むか説明できるようにします。

削減余力の大きさだけで着手順が決まるわけではありません。必要な費用、担当の確保、他施策への依存、安全や品質への影響を別途確認します。目標との差は、そのまま実現可能な効果ではありません。

3.原因の候補を、確認できる仮説として残す

AOBA-526は、外から見える症状、根因の仮説、打ち手、担当、目標を対応させます。原因のツリーを描いた後に、「この枝は何で確かめるか」を会議で整理する用途に向いています。

業務上の症状と共通する原因仮説、打ち手・担当・目標を対応させた課題整理表
原因仮説を確かめる。業務上の症状と共通する原因仮説、打ち手・担当・目標を対応させた課題整理表。見本を詳しく見る ↗

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見本にも、仮説の確認を求める文脈があります。図の見出しだけを流用し、基準の分散が原因だと確定させないようにします。差戻しの記録、入力内容、承認者への聞き取りなど、枝ごとに根拠を用意してください。

同じ症状が複数の原因で起こることもあります。1対1の対応へ無理に押し込めず、複数の仮説を残し、検証結果によって更新します。

記入例:月の作業時間を分ける

次は仮の受付業務です。月120件、1件平均20分とすると、総工数は40時間になります。

月の総工数 40時間
= 120件 × 20分/件 ÷ 60

1件20分の内訳
├ 入力 8分
├ 確認 7分
└ 回答記録 5分

ここまでは数値の内訳です。「入力が8分かかる理由」は別の問いになります。

原因の候補 確認する材料 確認後に検討する打ち手
同じ情報を2か所へ入力している 実際の入力画面と作業記録 項目の統合や連携
必須情報を探す時間が含まれる 情報不足の件数と確認時間 受付項目の見直し
非定型案件が多い 案件区分ごとの件数と時間 標準経路と例外経路の分離

「入力8分」をすべて削減できるとは限りません。仮に入力を8分から5分にできれば、同じ120件では月6時間の削減余力です。実施後は、確認や回答記録の時間が増えていないかも測ります。

パワポでロジックツリーを作る手順

  1. 根の問いを書く:対象期間と単位も決める。
  2. 最初の分解軸を1つ決める:地域、工程、計算式などから選ぶ。
  3. 同じ階層の重複と抜けを点検する:名称の違いだけで分けない。
  4. 親子の関係を書く:加算・乗算・原因仮説を区別する。
  5. 末端を行動へつなぐ:確認するデータと担当を決める。
  6. 図形と接続を整える:同じ階層の箱をそろえ、線の接続先を確認する。

数値が合わないまま、見栄えを整えるために枝を削らないでください。端数処理による差ならその旨を注記し、計算ミスや集計の重複なら元の表を直します。原因の仮説を評価する場合は、業務改善提案書の測定条件も使えます。

Claudeにロジックツリーを依頼する指示文

添付のデータとRoneoのテンプレートを使い、ロジックツリーを作ってください。
根の問い:[何を明らかにしたいか]
対象・期間・単位:[条件]
分解するデータ:[件数・時間など]

数値の内訳、原因の仮説、打ち手を区別してください。
同じ階層は同じ分解軸にし、親子の演算子と単位を表示してください。
重複、抜け、合計不一致があれば先に指摘してください。
原因を推測で確定せず、仮説ごとの確認方法を付けてください。
箱・文字・接続線を編集できる16:9のPPTXにしてください。

数値の分解から、読み手に伝える結論と根拠を組み立てる段階では、ピラミッドストラクチャーを使います。

月間工数を件数と作業時間で分解し、工程別の内訳と改善方針を並べた図

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